古いビル・マンションの排水管はリスクが高い!
リノベーション物件や保険の補償範囲にも注意が必要!
昭和50年代以前に建てられたビル・マンションでは、排水管の素材が現在の主流の塩ビ管ではなく、鉄製である場合があります。
鉄製の排水管は、素材の性質上、経年劣化で内部から腐食し、管の閉塞や破損は避けられません。
こちらの写真は当社にご依頼いただいたマンションの排水管を切断したものです。
経年劣化で進む錆びによる腐食と、滞留する廃棄物が錆びた鉄管と化学反応で硬化してしてしまい、このように管内に固まってしまうことがあります。
排水の通り道が1/3以下になってしまっています。集合住宅のように一気に多くの排水が流れる時には逆流を起こしかねません。
昨今、その年代の建物の鉄管はこのように経年劣化による腐食が進み、詰まりや漏水などのトラブルの相談が増えてきています。
また、もろくなった鉄管には破損のリスクがあるため圧力がかけられず、排水管高圧洗浄を断られ、放置してしまうケースもあります。
大きな排水トラブルになっていなくても、以下のようなお困りごとはありませんか?
・下水臭い、排水溝臭い、かび臭い、のような臭い問題
・コバエやゴキブリの発生
・一度に水を流すと流れが悪い、排水に時間がかかる、水を流した後ボコボコ音がする
そのような症状は、排水管に何か問題が起こっているサインです!
見逃さず、漏水事故や排水管の修繕が必要になる前に、排水管内の状況を調査することをお勧めします。
リノベーションマンション、きれいなのは内装だけ?
最近人気があるお洒落なヴィンテージマンションや、内装を新築同様にリフォームしたリノベーション物件。
実は、内装だけきれいにして、目に見えない排水管まわりは建築当時のままというケースが少なくありません。
大きな排水トラブルがなければ建築当時の排水管がそのまま使われてしまっている可能性があるので要注意です。
漏水事故が起きても、築年数が古い物件だと保険の適用外となる可能性が高い!
保険に入っていればもしもの漏水事故も安心?
いいえ、古い物件では適用外となる可能性が高いことをご存じでしょうか。
そもそも古い物件は保険に加入できなかったり、保険料が高額だったりして、入ることが難しいです。
保険に加入できている場合も注意が必要です。
「万が一水漏れが起きても、保険に入っているし何とかなる」と思っていませんか?
残念ながら、経年劣化による水漏れは、原則として保険でカバーされない可能性が高いのです!!
保険が適用されるのは、「偶発的な事故」に対する補償です。ですから、故意の場合や注意義務を怠った場合には補償されません。
築年数が経過した物件の配管の水漏れはほとんどが経年劣化が原因です。
そのため、古い物件での水漏れは予測可能であり、「偶発的な事故」とは言えず、保険適用外となってしまうことが多いのです。
マンション・ビルの排水管も、メンテナンスや修理など保全を行わずに水漏れが起きた場合、修繕費用は自己負担となります。
分かりやすい例では、車検を通っていない車両に何かあっても保険が適用されないのと同じことです。
加入している保険の文言をよく確認しましょう。
保険適用の可否にかかわらず、きちんと排水管の保全に努めていることは重要です!
古い物件のお困りごと
築年数が経過した物件では、排水管の他にも、外壁・防水加工など各所に修繕の必要が出てきて、修繕の予算が潤沢ではないケースが多いことでしょう。
余裕があったときに投資目的で古い物件を買い、運用利益以上にランニングコストがかさんで、お困りのオーナー様もいらっしゃるかもしれません。
大きなトラブルがなければとりあえず後回しにされてしまう排水管のメンテナンス。
しかし、排水管のトラブルは、放置したままだと漏水や排水管の破損など、大きな修繕が必要になるリスクがあるのです。
最悪の場合は「排水管交換」です。
工事は日数もかかり、費用も莫大です。居住者様や管理組合に費用負担の合意をいただいたり、仮設できない場合は工事期間中水回りが使えなくなったり、負担がとても大きくなります。
「損して得取れ」ではありませんが、定期的な排水管清掃をして排水管の状況を把握し、詰まりなどを解消しておくメンテナンスこそが、高額な出費を防ぐことになるのです。
古い物件の実績多数の当社ができること
そもそも最初から「鉄製の排水管はお断り」という業者さんも少なくありません。
築年数を聞いて、見もせずに断られたり、管の腐食が進んできて、今までの業者さんに清掃を継続してもらえなくなったり、鉄製の排水管は、破損のリスクが怖くて引き受けない業者が多いのです。
当社にも、他社で断られてしまったお客様からのお問い合わせがよくあります。
私たちができること
当社では、築年数でお断りすることはありません!
必ずお話を伺い、配管図面や現場調査、内視鏡調査で現状を確認した上で、施工可能かどうか、判断をお伝えします。
*ご相談・お見積は無料
道具は同じでも、どんな方法を取るかの選択が重要です。
古い物件を多く経験してきた実績を生かし、図面や現場を見て、最適なご提案をします。
改修していない鉄の部分があれば、洗浄可能かどうかの判断やリスクをお伝えします。
排水管清掃=高圧洗浄??
排水管清掃と言えば高圧洗浄だと思っていませんか?
当社でも、もちろん可能な場合は洗浄効果が高い高圧洗浄を行いますが、管がもろい古い物件では、他の適切な洗浄方法をご提案致します。
例えば、管に負担のかかりにくいワイヤー洗浄や薬剤を使用した方法などもあります。
洗浄できない場合には…
高圧洗浄はもちろん、他の洗浄方法も難しい場合ももちろんあります。
最終手段としては、排水管の交換となりますが、工事が必要ですし相当なコストがかかります。交換できるかどうかは小さな水道修理業者ではなく、大きめの建築業者に相談しましょう。
まずは内視鏡調査を!
当社では洗浄前に排水管内の内視鏡調査ができます。
管内の状況が一目瞭然で分かりますし、古い物件の場合には、高圧洗浄かそれ以外かの洗浄方法を選択する目的でも重要です。
改善しないどころか、管を破損してしまうリスクを避けることができます。
管の状況を見たうえで、最適な方法をご提案します。
内視鏡映像はオーナー様にも一緒に確認できますので、ご納得いただきながら進めます。
【まとめ】古い物件の排水管が心配なら1日も早くご相談を!
古い物件で、長らく排水管清掃をしていないのであれば、確実に何らかの課題があります。
事態がどんどん悪化して、漏水修繕、排水管損傷などの大きなトラブルになる前に、ぜひお早めにご相談ください!