【飲食店の皆様】グリストラップの清掃やメンテナンス、定期的にできていますか?

飲食店の厨房に設置が義務付けられているグリストラップ。

排水トラブルを起こすために欠かせないものですが、その管理はなかなか大変。メンテナンスを怠ると大変なトラブルにつながります。

ここでは、グリストラップの仕組みから、自分で出来る普段の掃除・メンテナンス、注意点を詳しくお教えします!

  1. グリストラップって何?
  2. グリストラップが汚れるとどうなるの?
  3. 衛生管理が第一優先な飲食店 グリストラップの定期的な清掃はどうやればいい?
  4. 飲食店のグリストラップ清掃、年に1~2回はプロに依頼した方がいい理由は?

1.グリストラップって何?

グリストラップとは、飲食店の厨房・キッチンで、排出される生ごみや油脂汚れが、そのまま下水に流れるのを防ぐための装置です。

グリストラップがなく、そのまま厨房の排水を流してしまうと、瞬く間に排水管はつまってしまい、流れない、逆流してくる等のトラブルが起きます。

グリストラップは、排水トラブルを防ぐのに必要不可欠な装置と言えます。

また、生ごみや油脂が直接下水道に流れてしまうと自然環境への悪影響があるため、「下水道法」や「水質汚濁防止法」といった法律を根拠に、飲食店のグリストラップ設置を呼び掛けています。
自治体によっても違いますが、東京都では、多くの飲食店の管理を容易にするため「すべての飲食店で設置が義務化」されています。この条例を制定している以上、予算の問題や主観的な判断にかかわらずグリストラップを導入しないと条例違反になります。

2.グリストラップが汚れるとどうなるの?

グリストラップは清掃しなくちゃいけないの?

グリストラップには日々使用していればゴミや油脂汚れが溜まります。

設置後は定期的にゴミを取ったり、清掃したりとメンテナンスが必要になってきます。

こちらは油脂汚れが溜まってきたグリストラップの写真です。
上に載せたきれいなグリストラップの写真と比較してみてください。

油脂汚れはドロドロしてこびりつきやすく、また気温が下がると固まってしまう性質があります。
定期的に清掃していないと汚れはどんどん落ちにくくなってしまうのです。

グリストラップ清掃の目安としては、日常的にゴミが溜まるバスケットは毎日、油脂は週に1回は掃除するという清掃基準を定めている自治体もあります。

ゴミや油脂の除去はともかく、グリストラップ全体の清掃は自分でやるのはかなりの負担です。
年に1~2回、業者に依頼してグリストラップ清掃を定期的にしている飲食店も多いです。
特に、ラーメン店、焼肉店など油脂の多く出る飲食店や、コーヒーかすが詰まりを起こしやすいカフェやコーヒーチェーン店は、弊社のお客様にも多くいらっしゃいます。

グリストラップが汚れたままだと当然詰まりや汚水の逆流などの排水トラブルにつながります。そうなると厨房が機能せず、飲食店では営業ができなくなってしまいます。

グリストラップをきれいに保つことは飲食店にとってかなり重要ですね。

グリストラップの清掃をしないでいるとどうなってしまうのでしょうか?

グリストラップの汚れを放置して起こるトラブルは以下の通りです。

  • 悪臭の発生
  • ゴキブリやウジなどの害虫・ネズミなどの害獣
  • 排水管の詰まり

悪臭や害虫獣の発生は、衛生が第一条件の飲食店では致命的です!

お店で働く人の不満にとどまらず、お客様の不評に直結してしまいます。
口コミサイトやSNSが飲食店選びの基準になっている昨今、絶対に避けたいトラブルと言えます。

また、逆流した汚水が溢れたり、そこから万が一テナントビルで他のテナント様に被害が及んでしまったりすれば、営業停止や損害賠償というレベルの損害が発生してしまうことも・・・

必ず、定期的にグリストラップを清掃して排水トラブルを防ぎましょう!

3.衛生管理が第一優先な飲食店 グリストラップの定期清掃はどうやればいい?

グリストラップの日常的な掃除方法は?

グリストラップの汚れは油脂が主なので、放置するほど時間と労力がかかります。
①バスケットの掃除 ②油脂分の除去、③ヘドロの除去 は、少なくとも1週間に1度はやることをお勧めします。

グリストラップは(下の写真では右から)第1槽、第2槽、第3槽の3つに分かれており(2槽のものもあり)、それぞれの部分の機能は以下のようになっています。

第1槽厨房などからの排水に混ざっている残飯や生ごみを取り除く 
第2槽油脂分を浮かせて溜める。底部には汚泥を溜める。
第3槽さらに油脂分を分離させ、パイプ状のトラップ管を使って下水に排出する

①第1槽 バスケットの掃除
家庭の排水口と同じで、バスケットに溜まったゴミを毎日捨てましょう。
グリストラップのバスケットに合わせた業務用の網目の細かいネットもあるようです。ネットを設置すればゴミが流れ出ることも防げますし、ネットを交換すればゴミ捨ても簡単なのでお勧めです。
ゴキブリやコバエなど害虫発生を防ぐためにも、毎日やることが望ましいです。

②第2槽 油脂分の除去
表面に浮いている油脂を取り除きます。ひしゃくなどを使ってすくって捨てます。
放置して固まっていなければ、油脂吸着シートなどを使うと簡単に集めることができます。
油脂を多く使う飲食店では週に2~3回やることをお勧めします。

 第2槽 ヘドロの除去
槽の底に泥状の汚れが溜まっています。柄の長いひしゃくのようなものですくい上げて除去しましょう。
ヘドロは悪臭の原因になります。しっかり取り除きましょう。

③第3槽 排水管の油脂汚れ除去
排水はトラップ管という排水管に流れています、その排水管の中をブラシなどで掃除し、ぬめぬめした汚れを取り除きましょう。

グリストラップを自分で掃除するときの注意点は?

注意が必要なのは、2点です。

1つ目は、パーツの取り扱いです。
掃除のときにグリストラップの各所を分解したり外したりということがありますが、パーツを紛失したり破損したりしないようにしましょう。

2つ目、これがとても重要なのですが、除去する油脂やヘドロの処理方法です。
第1槽のバスケットの中のゴミは、一般ゴミとして捨てることができますが、第2槽目の油脂や汚泥は「産業廃棄物」として処理する必要があります。産業廃棄物を不法投棄せず、必ず産業廃棄物処理の認可を受けた業者に処理を依頼するようにしましょう。許可のない業者へ処理を委託してしまうだけでも罰則があります。気をつけましょう。

4.飲食店のグリストラップ清掃、年に1~2回は業者に依頼した方がいい理由は?

グリストラップの仕組み、自分で掃除するメンテナンス方法についてご説明してきましたが、グリストラップを完ぺきに清掃することはなかなか難しいです。残ってしまった油脂汚れが蓄積し、グリストラップが詰まりを起こしたり、悪臭が気になるというご相談で調査するとグリストラップがきちんと清掃されていなかったり、というケースが多々あります。

日々のメンテナンスはした上で、プロの技術でギトギト油脂汚れを洗い流し、すっきりきれいなグリストラップにしませんか?

こちらは今月作業してきた家系ラーメンのお店です。
ラーメン屋さんは油が特に多いので、グリストラップのいたるところに油脂汚れがありますが、高圧洗浄できれいになっていくのをご覧ください!

年に1~2回でも、汚泥や油脂汚れを徹底的にきれいにすると、普段のお手入れもしやすくなり、長く清潔を保つことができますよ!

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日本クリーン・アップでは、油脂汚れの清掃を数多く経験しており、ご依頼いただいた飲食店様とはその後も定期的なメンテナンスを引き続きお任せいただいております。

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また、産業廃棄物処理業の許可を持つ会社様と提携して廃棄物処理を適正に行い、後日必ず、証明書類(マニフェスト)をお客様にお送りしていますので、安心してお任せいただけます。

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