掃除口の役割とは?COAとCOBの違い、掃除口の開け方も教えます

掃除口とは?COAとCOBの違い

掃除口をご存じでしょうか?

こちらは、現場調査に行ったお客様が所有するビルのトイレです。

この銀色のフタが掃除口です。

オフィスの給湯室やトイレ、マンション1階の通路、ご自宅シンク周りの床、気をつけて見るとどこかにあるはずです。

排水管の掃除口、通称COA。

『そうじぐち』と言ったり『そうじこう』と言ったりします。

同じ掃除口でも水を流せない床に設置するものをCOA(写真左)、水が流せる防水処理してある床に設置するものをCOB(写真右)と呼びます。

建物竣工図の給排水、衛生図面をみると『COA』『COB』の表示で現場を見なくても掃除口の有無がすぐに把握できます。

掃除口の役割 掃除口は何のためにある?

①排水管清掃の時

 掃除口は排水主管の下流側に向かって設置していますので、排水主管を洗浄する時にはとても大切な役割をします。

 シンクなどそれぞれの排水口から高圧洗浄ホースや回転式洗浄機を挿入する作業方法もありますが、排水管の曲がりが多い配管の場合、ホースにトルクがかかってしまうことで主管に到達するまで手間取る事があります。掃除口は開口部も大きく、より洗浄効果の高い太いホースが使用出来るメリットがあります。

②排水横主管でつまりが発生した時

 排水管内が汚水でいっぱいの状態です。例えば、オフィスの男女トイレの排水が流れなくなってしまうような緊急事態が発生した時です。

 この時こそ掃除口が活躍します。掃除口を開口して回転式洗浄機などをそこから挿入して異物の除去作業を行います。

 開口時には、溢水するリスクを考えて汚水をバキュームできるよう準備が必要です。この準備を怠ると漏水事故の危険性が高まってしまいますので要注意です。

③排水管の中を見たい時

 排水管内部の汚れの付着具合や管種によってサビの発生具合などを調査するために専用の内視鏡調査をする時にも、この掃除口から行います。

 下流に向けて内視鏡が進むことにより排水管の状況をモニターで確認することができます。

掃除口が開かない!どうやったら掃除口を開口できる?

排水管の定期的なメンテナンスをしている建物ですと、掃除口も定期的に開口しているので専用工具を用いることで、簡単に開口可能でしょう。

しかし・・・

残念ながら、定期的にメンテナンスしていない掃除口の開口は注意が必要です。弊社の経験でも、専用工具を使用してもすんなり開口出来ないことが多いです。

特に床に長尺シートを貼ってある掃除口は、床の定期清掃範囲になっているのでワックスがかけられてしまっているものが多いのです。

掃除口は蓋のヒラネジを回して開口するのですが、ネジに長年のワックスや固まってしまったホコリ・ゴミの付着等で、熟練者がどんなに力を込めても開きません。

掃除口が開かない!開かない掃除口を開ける裏技とは?

その場所が火気使用が可能な場合に限られますがトーチランプ(バーナー)を使います。

水を溜めたバケツと濡らしてゆるく絞った雑巾を用意して、床に影響が無いように十分注意しながら掃除口を加熱します。

程良い時間掃除口を炙ってから用意した雑巾で一気に冷やして下さい。

加熱する事で掃除口が膨張し、固まったワックスが溶ける効果もあり、開きやすくなります。1回で開かなかったら何度か試して下さい。

*火気の取り扱いは、くれぐれも十分注意した上で行ってください!

困ったときは日本クリーン・アップにご相談ください!

掃除口の役割、掃除口が開かない時の裏技についてお話ししましたが、なかなかご自分でやるのは難しいことも多いと思います。

お困りごとを詳しくご相談されたい場合、排水トラブルが起きてお困りの場合、HPやLINEからお気軽にお問い合わせください。

無料のお見積り・ご相談はこちらから お問い合わせフォーム