掃除口の役割とは?COAとCOBの違い、掃除口の開け方も教えます
目次
- 掃除口とは?COAとCOBの違い
- 掃除口の役割って?掃除口は何のためにある?
- 掃除口が開かない!開口の裏技を教えます!
- ■ 【無料相談】排水管の状態が気になる方はお問い合わせください
- ■ まとめ:掃除口の知識は“トラブル予防”の第一歩です
- 困ったときは日本クリーン・アップにご相談ください!
掃除口とは?COAとCOBの違い
掃除口って何だかご存じでしょうか?
掃除口とは、排水管の内部を清掃したり、詰まりを除去したりする際に使用する“点検口”のことです。
マンションやビルの排水設備は、普段は見えない場所にあるため、
「どこに何があるのか」「何のために付いているのか」 を知らないまま放置されがちです。
特に「掃除口(COA・COB)」は、
詰まり・悪臭・漏水などのトラブル発生時に必ず使う重要ポイント ですが、
多くの建物で 10年以上一度も開けられていない というケースも珍しくありません。
こちらは、当社のお客様が所有するビルのトイレの写真です。


これが掃除口です。
オフィスの給湯室やトイレ、マンション1階の通路、ご自宅シンク周りの床、気をつけて見るとどこかにあるはずです。
排水管の掃除口、通称COA。
『そうじぐち』と言ったり『そうじこう』と言ったりします。
掃除口にも種類があります。
水を流せない床に設置するものをCOA(写真左)、水が流せる防水処理してある床に設置するものをCOB(写真右)と呼びます。
【COAとは】
集合住宅・戸建住宅の床下・壁内に設置されることが多い掃除口。
【COBとは】
ビルや複合施設などの太い排水管に設置される縦型タイプで、清掃時に使用されるもの。
どちらも 排水トラブルを最小限に抑えるためのメンテナンスハッチ の役割を果たしています。


建物竣工図の給排水・衛生図面をみると『COA』『COB』と表記されていて、現場を見なくても掃除口の有無がすぐに把握できます。
掃除口の役割って?掃除口は何のためにある?
①排水管清掃の時
掃除口は排水主管の下流側に向かって設置していますので、排水主管を洗浄する時にはとても大切な役割をします。
キッチンシンクや洗面台など、それぞれの排水口から高圧洗浄ホースや回転式洗浄機を挿入する作業方法もありますが、排水管の曲がりが多い配管の場合、ホースが曲がって進んでいくとトルク(回転による負荷のこと)がかかってしまうことで、主管に到達するまで手間取る事があります。
そこで、掃除口を開けてそこから洗浄します。掃除口は開口部も大きく、より洗浄効果の高い太いホースが使用出来るメリットがあります。
②排水横主管でつまりが発生した時
排水管内が汚水でいっぱいの状態です。例えば、ビルの男性用女性用両方のトイレで排水が流れなくなり、逆流して溢れてきてしまうような緊急事態が発生した時をイメージしてください。
排水口は汚水で溢れてしまっているので、掃除口の方から洗浄します。掃除口を開口して回転式洗浄機などをそこから挿入して異物の除去作業を行います。
開口時には、溢水するリスクを考えて汚水をバキュームできるよう準備が必要です。この準備を怠ると漏水事故の危険性が高まってしまいますので要注意です。
③排水管の中を見たい時
排水管内部の汚れの付着具合、詰まりの原因や排水管の種類によってはサビの発生具合など、排水管の中を調査するために内視鏡カメラで調査をする時にも、この掃除口から行います。
下流に向けて内視鏡カメラを進ませていくことにより排水管内の状況をモニターで確認することができます。

掃除口の構造を理解すると、排水管の詰まりや異臭トラブルの原因が見えてきます。
実際に「夜になると下水のニオイがする」「排水時にボコボコ音がする」などの相談は、掃除口周辺の汚れや配管の詰まりが原因のケースもあります。
▶︎ 排水トラブルのよくある原因と解消方法はこちら
掃除口が開かない!開口の裏技を教えます!
排水管の定期的なメンテナンスをしている建物ですと、掃除口も定期的に開口しているので専用工具を用いることで、簡単に開口可能でしょう。

しかし・・・
残念ながら、定期的にメンテナンスしていない掃除口の開口は注意が必要です。
掃除口はぴったりと隙間なく埋まっているので、長い間開けていなかった掃除口のフタは専用工具を使用してもすんなり開口出来ないことが多々あるのです。
特に床に長尺シートを貼ってある掃除口は、床の定期清掃範囲になっているのでワックスがかけられてしまっているものが多いのです。
掃除口は蓋のヒラネジを回して開口するのですが、ネジに長年のワックスや固まってしまったホコリ・ゴミの付着等で、どんなに力を込めても開きません。
掃除口が開かない!排水管清掃のプロが開かない掃除口に使う裏技とは?
その場所が火気使用が可能な場合に限られますが、トーチランプ(バーナー)を使います。
水を溜めたバケツと濡らしてゆるく絞った雑巾を用意して、床に影響が無いように十分注意しながら掃除口を加熱します。
程良い時間掃除口を炙ってから用意した雑巾で一気に冷やして下さい。
加熱する事で掃除口が膨張し、固まったワックスが溶ける効果もあり、開きやすくなります。1回で開かなかったら何度か試して下さい。
*火気の取り扱いは、くれぐれも十分注意した上で行ってください!
管理会社様・オーナー様の中には
「とりあえず掃除口を開けてみよう」と考える方がいますが、これは危険です。
【注意!】自分で掃除口を開けるのはリスクもあります
掃除口を自分で開ける場合、以下のようなトラブルが発生するリスクがあるのでご注意ください。
- パッキン破損で漏水
- 固着部分が割れて排水が逆流
- 異物が落ちて詰まりが悪化
- 防水層を傷めて階下漏水につながる
- フタを閉める際に締め不足で再び漏水
一般の方が安全に開けるのは難しく、
特に集合住宅は1室のミスが建物全体に被害を広げるため、プロ対応が必須です。
■ プロによる排水管清掃・点検の必要性
当社では以下の対応が可能です。
🔧 高圧洗浄(専用ノズルで内部を徹底洗浄)
集合住宅・ビルでも対応可能。
🔎 内視鏡カメラ点検
詰まりやすい箇所、破損個所、油脂の堆積を可視化。
🛠 排水桝・共用管の洗浄
建物全体の排水能力を取り戻します。
📸 ビフォーアフター写真で現状把握
管理会社・オーナー様向けに“報告書”の作成も可能。
■ こんな建物は早めの点検・清掃がおすすめ
- 5年以内に一度も排水管清掃をしていない
- 世帯数が多く、共用管が長いマンション
- 店舗テナントが入っているビル
- 下水臭い・ゴボゴボ音がする
- 新築なのに臭う(施工ミス・汚れ残りの可能性あり)
これらの条件に1つでも当てはまる場合は、
早めのプロ点検でトラブルを未然に防げます。
■ 【無料相談】排水管の状態が気になる方はお問い合わせください
- 排水管清掃の必要性がわからない
- 建物の図面もない
- どこが悪いのか調査してほしい
- 入居者からのクレームが増えてきた
こうしたお悩み、すべて対応可能です。
👉 【排水管清掃・点検の無料相談はこちら】
(お問い合わせフォームへのリンク)
■ まとめ:掃除口の知識は“トラブル予防”の第一歩です
掃除口(COA・COB)は、排水トラブルの早期発見・改善に欠かせない重要なパーツです。
しかし、知識だけでは建物は守れません。
「掃除口を開けないまま10年放置」=最も危険な状態。
長期的に建物の資産価値を守るためにも、
定期的な排水管清掃・点検をおすすめします。
困ったときは日本クリーン・アップにご相談ください!
掃除口の役割、掃除口が開かない時の裏技についてお話ししましたが、排水管の内部のお掃除はなかなかご自分でやるのは難しいです。
排水管の構造を知るだけではトラブルは防げません。
実際の現場では、掃除口が詰まっている・尿石が固着している・高圧洗浄が10年以上されていないというケースが多く見られます。
詰まり、流れが悪い、排水時にボコボコ変な音がする・・・
それは排水トラブルのサインです!逆流などして使えなくなってしまう前に早めに対策しましょう!
排水に関するお困りごとのご相談は何でも、HPやLINEからお気軽にお問い合わせください。

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